千乃先生は三年、四年、5年と3年間担任の先生が同じ桂木先生でした。

少し遠くの街から車で50分かけて通われてました。

当時36歳独身女性の桂木先生は

スタイリッシュで、きれいな青のスカイラインに乗って、校庭をぐるーと回った駐車場に車を止めてました。

後ろについているバッチがカッコよくて

カッコいい女性は、バッチがついた車に乗るのか。と思ってました。

ある日の午後、桂木先生に叱られました。

「横一列に並びなさい。歯を食いしばりなさい」

と言われて、7人が横並びに並んで

桂木先生に、ビンタされました。

千乃先生も、その時初めて顔を叩かれました。

今でも何をしたか、覚えてません。

桂木先生は、泣きながら

「甚だしいのも程がある。嘆かわしい」と

涙を流して、叱ってました。

怒ったのではなく

叱ってくれたんです。

「怒る」が自分の感情であるのに対して

「叱る」は相手のためになることを伝えること。

人としてふさわしくない言動や

「ルール違反」をしたとき

人が社会の中で生きていく上で必要であり、相手のためになることを伝えることが

「叱る」ということです。

ふさわしくない行為やルール違反に対しては不愉快な気持ちにもなるのでついつい

怒ってしまいがちですが

怒ってしまうと、相手の行動を変えるように導くことはできません。

できない。やらない。と言って

怒ってませんか?

怒りと、叱りは、違います。イライラした感情や気分で怒っては怒っては、その場だけの対処となり、子どもは、

怒り方を覚えてしまいます。

千乃先生は、三年間ほんとによく桂木先生に、叱られました。

そして、叱り方を教えてもらいました。

人を正す時

怒ったふりをする。と言う言葉が、ありますが、そこには

怒りと、叱りの違いが潜んでると思います。

大事になるのは怒りの感情をのせずに

きちんと改善点を伝えることです。

今でも

ピカピカ光った青いくるまを見ると

頬を手で触ってしまいそうになる千乃先生です。