視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感は
外界を感知する感覚機能。五感から得た情報は脳が処理しているわけですが、
その中でも唯一
「嗅覚」だけは
感情や本能を司る大脳辺縁系に直接伝わります。他の五感は、理性を司る大脳新皮質に伝わるのが先です。
視覚、聴覚、触覚、味覚……理性、本能の順に処理される
嗅覚……本能のみで処理される
「香りが記憶に残りやすい」と言われるのは、このため!
嗅覚は、さまざまな情報に惑わされない感覚なのです。
嗅覚は、ひと昔前あまり関心ありませんでした。ですが
千乃先生も、年齢を重ねてくると
失われるものもこの先増えて来ます。
ですから今すごく嗅覚を磨いてます。
香は、記憶を呼び覚ます「鍵」
匂いは、リアルな感情を伴った追体験を想起させるきっかけとなります。
金木犀の香りで懐かしい子ども時代にしていたママごと遊びを思い出したり。
磯の香りでひと夏した初めてのアルバイトを思い出したり。
木の湿った香りで静かに見つからないように隠れていたかくれんぼを思い出します。
匂いの記憶だけは、何年も、時には何十年も記憶の引き出しに残ります。
最後に残るのが、嗅覚であるのならば
今日々の生活中で
この時の事を記憶に残したいのであれば
その事柄に、香りをつける。
お香でも
白檀、伽羅、沈香、などのお香
桃の香り、オレンジの香りのアロマを
事柄に結びつけ、この先の記憶残して「鍵」を作る事をしてます。
リアルな喜び
リアルな切なさ
リアルな愛を忘れない為に
嗅覚を研ぎ澄ます事は
人間の脳の仕組みを利用した、とても贅沢な
事なんだと思います。
たくさんの鍵を作る為
朝の匂い、夕方の匂い、美味しい食卓の思い出を作る為に
「今日の夜ご飯は何かな?匂いで当ててみて
〇〇ちゃんの大好きなものです。」
何十年先、母の料理は味覚の味ではなく
最後に残る香りで思い出すはずです。